またもやMix事例を。
おまささんのハッピーシンセサイザをMixしました。
動画はこちらからどうぞ
ボカロにそれほど詳しくない僕でも知っている曲だったので、
普通に混ぜるだけではちょっと面白くないだろうなと思い、
いろいろギミックを盛り込んでいます。
シンセサイザー→電子音ということから連想ゲームでボコーダーを
取り入れたいなぁと思いまして。 サビの中でボコーダーを使った
コーラスパートを追加しています。
知らない人のためにボコーダーを簡単に説明すると、
「楽器の音を喋っているように加工するエフェクト」ですね。
エレクトリカルパレードの曲などで有名です。
※ケロらせるAutotuneと混同されがちですが原理も効果も違います。
ちなみにAbletonLiveに標準で付いてる
ボコーダーを使いました。
これによって”シンセサイザーが歌っている感じ”が出るので、
まさにこの曲にはピッタリかなぁと。
あと間奏部分ですが、今回ラップのパートがあったので、その素材を
バラバラに切り刻んだ後サンプラーに取り込み、鍵盤にアサインして
フレーズを並び替えています。当然言葉としては成り立っていない音に
なるんですが、リズミカルに楽しい感じを出すためですね。
そのラップパートですが、主線の上と下をLogicのピッチ修正プラグインで
新しく合成し、3声にしています。 そして折角のラップなのでオケの方に
ローパスフィルター入れてガッツリとラップに目立ってもらいました。
今回はメインのボーカルパートは当初ケロケロボイスでやろうか、
とも考えていたんですが、ありきたりな感じもするし、抑揚をどうしても
殺してしまうのでメインボーカルパートには使わず、コーラスにだけ
かける感じにしています。
あとはピッチやタイミングのエディットをしたりといういつもの作業ですね。
割と今回は”Mixをする”という範疇を越えている気もするのですが、
自分的には「お預かりした主線1本でどこまでできるか」というテーマを
実践した結果だったりします。(Remix作ってるテンションに近かったかも。)
あと、おまささんの声の素性がいいので、聞いてるうちに色々と
アイデアが湧いてきた、というのもあるんでしょうね。
自分的には「勝手にコラボ作」ですw またこういう感じのもやりたいですね。
結果として、かなりいい感じの仕上がりになってると思うので、
是非いろんな方に聞いていただきたいです。
2014年11月20日木曜日
2014年11月12日水曜日
Mixしてて思うこと。
ブログ更新ご無沙汰ですね。
ちょっとMix依頼が立て込んでて手付かずになってました。
と言いながらも落ち着いたわけではなく、現時点で
確認待ち2件、追加素材待ち4件、ラフ製作中3件の9件体制ですが。
表題の通り、Mixやってるといろんなこと考えます。
基本的には「これ、どうすればもっと良くなるだろう?」という
ことを考えているんですけどね。
よく考えるのがMixと歌唱の責任範囲について。
僕はピッチもタイミングも修正対応しているのですが、
本来的なことを言えば、修正の手が入った時点で、
そこでミスとか漏れがあると僕の責任になっちゃうんですよね。
なので、ピッチとタイミングに関しては「修正しますか?」の
確認は取らせてもらっているんですが、割と二つ返事で
「お願いします」という返答をいただくことが多いので、その度に
ちょっとした責任をズシッと感じますw
ピッチもタイミングも修正が出来て当たり前の時代ですけど、
これって本来的にはMixの作業ではないんですよね。
Mixの作業って、歌モノの場合「歌をよりよく聴かせる」ことが
本来的な目的な訳で、歌そのものに手を入れるのは、
本当はやるべきではないんじゃないかなと思っています。
(それでも、聴く人が違和感なく聴けるようにはしたいので、対応しますけどね。)
たまに「修正は最小限で!」という依頼があると嬉しいです。
勿論、面倒臭い修正をしなくてもいいからからではなく、
「元素材の良さで勝負したいのでMixだけで良さを活かしてください!」
ということだと受け取るので。
そういう場合、歌とMixのバトルだと思って結構燃えます。
あと、ガッツリ加工の入っている曲はまた別な考えなんですけどね。
「加工された声」が前提で成り立っている曲に関してはどうしてもその
加工はやらないと、スタートラインには立てないので。
その加工が何で行われているのか?どう再現すればいいのか?を突き詰める
作業はこれも楽しいものです。
なんか取り留めのないことになっちゃいましたが、割と色んなことを
考えながら作業は着々と進行しています。
ちょっとMix依頼が立て込んでて手付かずになってました。
と言いながらも落ち着いたわけではなく、現時点で
確認待ち2件、追加素材待ち4件、ラフ製作中3件の9件体制ですが。
表題の通り、Mixやってるといろんなこと考えます。
基本的には「これ、どうすればもっと良くなるだろう?」という
ことを考えているんですけどね。
よく考えるのがMixと歌唱の責任範囲について。
僕はピッチもタイミングも修正対応しているのですが、
本来的なことを言えば、修正の手が入った時点で、
そこでミスとか漏れがあると僕の責任になっちゃうんですよね。
なので、ピッチとタイミングに関しては「修正しますか?」の
確認は取らせてもらっているんですが、割と二つ返事で
「お願いします」という返答をいただくことが多いので、その度に
ちょっとした責任をズシッと感じますw
ピッチもタイミングも修正が出来て当たり前の時代ですけど、
これって本来的にはMixの作業ではないんですよね。
Mixの作業って、歌モノの場合「歌をよりよく聴かせる」ことが
本来的な目的な訳で、歌そのものに手を入れるのは、
本当はやるべきではないんじゃないかなと思っています。
(それでも、聴く人が違和感なく聴けるようにはしたいので、対応しますけどね。)
たまに「修正は最小限で!」という依頼があると嬉しいです。
勿論、面倒臭い修正をしなくてもいいからからではなく、
「元素材の良さで勝負したいのでMixだけで良さを活かしてください!」
ということだと受け取るので。
そういう場合、歌とMixのバトルだと思って結構燃えます。
あと、ガッツリ加工の入っている曲はまた別な考えなんですけどね。
「加工された声」が前提で成り立っている曲に関してはどうしてもその
加工はやらないと、スタートラインには立てないので。
その加工が何で行われているのか?どう再現すればいいのか?を突き詰める
作業はこれも楽しいものです。
なんか取り留めのないことになっちゃいましたが、割と色んなことを
考えながら作業は着々と進行しています。
2014年10月20日月曜日
れいりおんさんの「everytime you kissed me」Mixしました。
Mixにまつわる事例のネタをまた書こうかと思います。
先日、れいりおんさんの「everytime you kissed me」をMixしました。
この曲はれいりおんさん一人多重録音の曲で、
確か素材トラックも7本ほどありました。
「原曲再現に近い形でMixをお願いしたい」というオファーだったので、
頑張って原曲を聴きこみ、それに近付けていく作業でしたね。
通常の依頼も割とそういう方向性のものもあるのですが、
今回は特に「ボーカルの修正も極力なしで」ということなので燃えました。
こういう多重録音もののMixに関しての僕のセオリーですが、
しっかり聴かせるべきなのは当然主旋律なので、まずはそれをしっかり仕立てます。
そして、その周辺にあるべき音を音量的にだけではなく
パンニングや周波数的にうまく配置し、立体的に聴かせるイメージです。
主線をリファレンスにした方が、その他の音も相対的にバランスが
取りやすいですし。
あと、同じ人が歌っている素材なので、音程的には違いはあれど、
基本的には声のキャラクターが同じなわけです。
こういう場合、渾然一体となりすぎて聞きにくい物に仕上がって
しまいがちなのでEQなどで若干質感を変えることも大事です。
ちなみにこの曲は音源がカラオケ素材でした。
一般的にCDなどに収録されているInstrumental Ver.とかと比べると
カラオケ音源は平面的だったり迫力不足だったりするので、
この曲に関してはマスタリングでちょっと派手な感じに仕上げています。
一人多重録音の音源はあんまり経験がなかったのと、英語曲もまだそんなに
経験がないので色々と普段使わない引き出しを開けて試行錯誤する
感覚が楽しかったです。
英語曲は日本語よりも子音が繊細だったりしますね。
れいりおんさんもかなり頑張ってるので、是非聴いてみてください。
先日、れいりおんさんの「everytime you kissed me」をMixしました。
この曲はれいりおんさん一人多重録音の曲で、
確か素材トラックも7本ほどありました。
「原曲再現に近い形でMixをお願いしたい」というオファーだったので、
頑張って原曲を聴きこみ、それに近付けていく作業でしたね。
通常の依頼も割とそういう方向性のものもあるのですが、
今回は特に「ボーカルの修正も極力なしで」ということなので燃えました。
こういう多重録音もののMixに関しての僕のセオリーですが、
しっかり聴かせるべきなのは当然主旋律なので、まずはそれをしっかり仕立てます。
そして、その周辺にあるべき音を音量的にだけではなく
パンニングや周波数的にうまく配置し、立体的に聴かせるイメージです。
主線をリファレンスにした方が、その他の音も相対的にバランスが
取りやすいですし。
あと、同じ人が歌っている素材なので、音程的には違いはあれど、
基本的には声のキャラクターが同じなわけです。
こういう場合、渾然一体となりすぎて聞きにくい物に仕上がって
しまいがちなのでEQなどで若干質感を変えることも大事です。
ちなみにこの曲は音源がカラオケ素材でした。
一般的にCDなどに収録されているInstrumental Ver.とかと比べると
カラオケ音源は平面的だったり迫力不足だったりするので、
この曲に関してはマスタリングでちょっと派手な感じに仕上げています。
一人多重録音の音源はあんまり経験がなかったのと、英語曲もまだそんなに
経験がないので色々と普段使わない引き出しを開けて試行錯誤する
感覚が楽しかったです。
英語曲は日本語よりも子音が繊細だったりしますね。
れいりおんさんもかなり頑張ってるので、是非聴いてみてください。
2014年10月8日水曜日
皆既月食なので。
TMBoxの方に昔の蔵出し音源をアップしました。
moonという曲なのですが、当時やっていたユニットの曲の
初音ミクバージョンです。
月をテーマにしたせつない曲を作りたかったんだと思います。
Mixとかは今からすると未熟な点もありますし、
それほど調教っぽい事もしていない荒さもあるんですが、
今でも結構好きな曲です。
曲はこちらから。
【Moon】http://tmbox.net/pl/659788
歌詞も載せておきます。
looking for sky
looking for stars
looking for the moon
looking for me
行き先決めずに歩いた 週末の夜
いつもの街も 知らない景色に見えるよ
そう右側に いつもの君がいないから
小さなその日の出来事 一つ残さず すべて話したい
想いは 願いは 儚い
そう右側に いつもの君がいないから
月は欠けて やがて満ちてゆく 何度も何度も繰り返す
厚い雲に遮られる日も 必ずどこかを照らしてる
でも待てない すべて乗り越えて 君がもしここに来るのなら
ありったけの光をあつめて 私も君を包むのでしょう
君がもしも ここに来るのなら 雲は晴れて 月は満ちてゆく
moonという曲なのですが、当時やっていたユニットの曲の
初音ミクバージョンです。
月をテーマにしたせつない曲を作りたかったんだと思います。
Mixとかは今からすると未熟な点もありますし、
それほど調教っぽい事もしていない荒さもあるんですが、
今でも結構好きな曲です。
曲はこちらから。
【Moon】http://tmbox.net/pl/659788
歌詞も載せておきます。
looking for sky
looking for stars
looking for the moon
looking for me
行き先決めずに歩いた 週末の夜
いつもの街も 知らない景色に見えるよ
そう右側に いつもの君がいないから
小さなその日の出来事 一つ残さず すべて話したい
想いは 願いは 儚い
そう右側に いつもの君がいないから
月は欠けて やがて満ちてゆく 何度も何度も繰り返す
厚い雲に遮られる日も 必ずどこかを照らしてる
でも待てない すべて乗り越えて 君がもしここに来るのなら
ありったけの光をあつめて 私も君を包むのでしょう
君がもしも ここに来るのなら 雲は晴れて 月は満ちてゆく
2014年10月7日火曜日
おしりさん、葵姫さんの「Perfect Crime」Mixしました。
Mixにまつわる事例のネタをまた書こうかと思います。
先日、おしりさん、葵姫さんの「Perfect Crime」をMixしました。
今回も原曲は知らなかったのですが、4つ打ちのハウスっぽい曲で、
元々クラブ向けのトラックとか作ったり提供してた僕としては非常に
やりやすく分かりやすい曲だなぁと感じました。
二人の掛け合いがキモな曲で、おしりさんからは「エロく」という
オファーを頂いていましたので、少し空間にゆったり感を持たせて、
「吐息が聞き取れる」というバランスを大事にしています。
おしりさんのフェロモン溢れる声と、葵姫さんのコケティッシュな
感じが素材の段階からも良さを感じさせていたので、できるだけ
その素材感を損なわないように、修正も出来るだけ痕跡を消すように
心がけました。
イントロから聞こえる英語のコーラスパートがなかなか特徴的だったので、
原曲の再現を目指して色々エフェクトを掛けています。
ここはツカミとして大事だと思ったので。
ここで気持ちよく聴けないと本題に入ってくれないかな、と。
あと、マスタリングですね。4つ打ちを気持ちよく聴けるように低音は少し
持ち上げつつ、主役の声を聞き取りやすくするため中音域は整理をしています。
エレピが結構気持ちいい曲でもあり、ダイナミックに左右に振っていたりも
するので、原曲よりも左右のレンジは広げていますね。
結果、割とお気に入りのMixに仕上がったかなと思います。
よかったら聴いてみて下さい。
先日、おしりさん、葵姫さんの「Perfect Crime」をMixしました。
今回も原曲は知らなかったのですが、4つ打ちのハウスっぽい曲で、
元々クラブ向けのトラックとか作ったり提供してた僕としては非常に
やりやすく分かりやすい曲だなぁと感じました。
二人の掛け合いがキモな曲で、おしりさんからは「エロく」という
オファーを頂いていましたので、少し空間にゆったり感を持たせて、
「吐息が聞き取れる」というバランスを大事にしています。
おしりさんのフェロモン溢れる声と、葵姫さんのコケティッシュな
感じが素材の段階からも良さを感じさせていたので、できるだけ
その素材感を損なわないように、修正も出来るだけ痕跡を消すように
心がけました。
イントロから聞こえる英語のコーラスパートがなかなか特徴的だったので、
原曲の再現を目指して色々エフェクトを掛けています。
ここはツカミとして大事だと思ったので。
ここで気持ちよく聴けないと本題に入ってくれないかな、と。
あと、マスタリングですね。4つ打ちを気持ちよく聴けるように低音は少し
持ち上げつつ、主役の声を聞き取りやすくするため中音域は整理をしています。
エレピが結構気持ちいい曲でもあり、ダイナミックに左右に振っていたりも
するので、原曲よりも左右のレンジは広げていますね。
結果、割とお気に入りのMixに仕上がったかなと思います。
よかったら聴いてみて下さい。
2014年9月29日月曜日
自分的Mixのプロセス、その2
前回はミックスの下準備に関していろいろご説明しました。
ミックスの本題に入る前に色々と長く書いちゃったので、これから本題です。
前回にも書きましたが、このやり方が必ずしも正解ではないです。
それでも、Mix初心者さんの参考になればと思います。
iv )波形を目で見る part1
DAWのAbleton Liveに
各トラックを並べたところです。
カラオケ+歌のデータで基本は全てではありますが、
だからといってオケとボーカルトラックの2本で済むことは稀です。
曲の構成に合わせて掛けるエフェクトやEQが変化するのが多いので
いくつかのトラックに分けてミックスを行います。
画像は2人でデュエットする曲なのですが、ボーカルトラックは
合計8トラック使用しています。
管理が多少大変ですが、こっちの方が細かく見ていけるので
やりやすいですね。
”波形を目で見る”のその1なのですが、この画像でも見える
黒い波形の大きさ=素材の音の大きさです。一目瞭然です。
v )波形を目で見る part2
もう一つ大事なのはスペクトラムです。
これはどの周波数で音が鳴っているのかをグラフィカルに見ることが
出来るものなんですが、聞こえているものを「見える化」出来るのは
とても大事です。
左が低い周波数、右が高い周波数、
縦の高さは音量の大きさです。
これはマスタートラックだけではなく、例えばオケのトラック単独で見て、
ボーカルトラックでもチェックして、被っている周波数のチェックに
使ったりもします。被っている=その周波数帯の音が過多ってことなので、
そんな場合はEQやフィルターを使用してそこの音を和らげたりします。
これも大事な「波形を目で見る」です。
Mixって、音の整理をしてあげることで聴きやすく整える作業です。
耳だけで得られる情報だけでなく、こうやって「見える化」することで
より客観的に自分のMixが理解出来ます。
これらはPCを使ってMixするメリットの一つなので、理解して積極的に
使うべきですね。
特にスペクトラムは歌い手さんも自分の声を客観的に見ることが出来て
楽しいと思います。自分の声の美味しい周波数を見つけることととかも
出来るかもしれないですね。
ミックスの本題に入る前に色々と長く書いちゃったので、これから本題です。
前回にも書きましたが、このやり方が必ずしも正解ではないです。
それでも、Mix初心者さんの参考になればと思います。
iv )波形を目で見る part1
DAWのAbleton Liveに
各トラックを並べたところです。
だからといってオケとボーカルトラックの2本で済むことは稀です。
曲の構成に合わせて掛けるエフェクトやEQが変化するのが多いので
いくつかのトラックに分けてミックスを行います。
画像は2人でデュエットする曲なのですが、ボーカルトラックは
合計8トラック使用しています。
管理が多少大変ですが、こっちの方が細かく見ていけるので
やりやすいですね。
”波形を目で見る”のその1なのですが、この画像でも見える
黒い波形の大きさ=素材の音の大きさです。一目瞭然です。
v )波形を目で見る part2
もう一つ大事なのはスペクトラムです。
これはどの周波数で音が鳴っているのかをグラフィカルに見ることが
出来るものなんですが、聞こえているものを「見える化」出来るのは
とても大事です。
左が低い周波数、右が高い周波数、
縦の高さは音量の大きさです。
これはマスタートラックだけではなく、例えばオケのトラック単独で見て、
ボーカルトラックでもチェックして、被っている周波数のチェックに
使ったりもします。被っている=その周波数帯の音が過多ってことなので、
そんな場合はEQやフィルターを使用してそこの音を和らげたりします。
これも大事な「波形を目で見る」です。
Mixって、音の整理をしてあげることで聴きやすく整える作業です。
耳だけで得られる情報だけでなく、こうやって「見える化」することで
より客観的に自分のMixが理解出来ます。
これらはPCを使ってMixするメリットの一つなので、理解して積極的に
使うべきですね。
特にスペクトラムは歌い手さんも自分の声を客観的に見ることが出来て
楽しいと思います。自分の声の美味しい周波数を見つけることととかも
出来るかもしれないですね。
2014年9月22日月曜日
自分的Mixのプロセス、その1
ちょっと趣を変えて、自分のMix作業の普段の作業について
書いてみたいと思います。このやり方が必ずしも正解ではないと
思っていますが、Mix初心者さんの参考になればと思います。
Mixって、 カラオケと歌ったものを足し算するだけじゃないの?と
思う人もいると思いますが、それはある程度正解である程度間違い。
混ぜるだけならそれでいいんですが、そのMixの結果はまず100%
世の中で販売されているような奇麗なものにはなりません。
いろんな段階、プロセスを経て磨き上げる作業が必要なんです。
i )まずは下処理から。
たいていはボーカルやコーラスの録音物とカラオケ音源をセットでもらいます。
ここで行う下処理とは主に録音物に対して行います。
録音物のノイズが多い場合、環境や機材の関係で奇麗に録れていない場合は
その癖をある程度消してあげる必要があります。
そう、料理でもやる下処理と同義です。
血抜きをして臭みを消す、食べにくいスジを取ってしまう、
塩揉みをして苦さをなくす、みたいな処理を料理ではすると思いますが、
録音状態が良くないとそういった作業にとても時間を掛けます。
具体的にはEQ(イコライザー)で不要な周波数をばっさりカットしたり、
ノイズを軽減系のプラグインを使うのですが、この作業は正直楽しくないです。
どうしても消しきれない癖ってあります。それに、この手の処理はすればするほど
原音から離れてしまうので、 「あ、加工したな」とすぐに分かっちゃいます。
これを気づかれないレベルギリギリまで追い込むのも技術ではあるんですが。
一例ですが、僕が使うDAWのAbleton Liveのイコライザーです。
この画像の場合、ローの周波数を削ってます。
ii )音のツブを整える。
下処理が終わって、Mix本題に入っても大丈夫な素材が出来たら、いよいよ
本作業に入るのですが、次いでやるのが”音のツブを整えること”です。
曲の中で静かなところ、にぎやかなところがある曲ならやはり歌い方や
声のボリュームも大小が生まれます。これをそのまま気にせずに、例えば
音の大きなところ基準でMixすると小さいところは聞こえなくなるし、
小さいところ基準でMixすると今度は大きなところがうるさくなる。
これを調整するのがここでの工程です。
上みたいに料理で例えると、材料を切るところでしょうか。
大きいサイズと小さいサイズが混在すると食感が悪いし、火の通りもまちまち。
そうならないようにある程度均質化してあげる必要があります。
ここで使うのはコンプレッサーやリミッター。特に僕はコンプで追い込みます。
コンプレッサーとは「圧縮機」なんですが、簡単に言うと
「小さな音は引き上げて、大きな音は締める」という効果を担います。
同じくAbleton Liveのコンプレッサーです。
コンプの使い方は知識と経験が重要。
試行錯誤をしたり、プリセットのパラメーターを
みて研究するといいと思います。
これで素材が整ったらいよいよMixの本題に入っていく感じです。
iii )タイミング&ピッチ合わせ。
DAWにオケと調整した素材を並べていよいよMix作業に入るのですが、
ここで歌とオケのずれを修正の作業を行います。
何をするかというと、音を聞き、波形を見て、突っ込んだりモタったり
している音を手動で切り刻んで調整します。
ところどころ波形がブツ切りになっているのは
タイミング調整を行ったところです。
この作業は結構歌い手さんの癖との兼ね合いもあって悩みどころの作業。
独自のテンポを持っている方もいらっしゃいますし、原曲の譜割をあえて
崩しているケースもあるので、一存で決められない要素です。
なのでここはコミュニケーションが結構大事。また、この段階で
必要があればピッチの修正も行います。
これはApple Logic X PROのピッチ修正機能、
Flex Pitchの画面です。この他にMelodyneや
Autotuneを使うこともあります。
このピッチとタイミングの修正もやり過ぎは聞けばすぐに分かるものになって
しまうので、下処理同様、いかに自然に直すかというテクニックも必要です。
長くなってきたので一旦締めたいと思いますが、
ここまできて、まだMixらしいことはやってないことにお気づきでしょうか?
トラックごとのボリュームバランスを取ったり、リバーブとかディレイとかの
エフェクトを掛けたりするのはこの後の作業です。
ミックスに入る前の段階の作業が実はすごく大事で、しかもここで手を抜くと
最終の成果にも影響を及ぼします。
所々で料理のたとえ話をしましたが、下拵えがちゃんと出来てないせいで
不味い料理ってよろしくないですよね。
生臭い魚料理、スジっぽい肉料理、ベチャベチャなライス。
そうならない為にしっかり頑張る必要があるんです。
でもこの作業ってあんまりクリエイティブではないです。
痛んだ材料をどうにかしておいしく食べられるようにするよりは、
新鮮でそのまま食べられる素材に腕を振るってもっと美味しく食べられるように
料理したい、と言えば分かってもらえるでしょうか。
(歌の技術のことを言っている訳ではないですよ、念のため。)
なので、提供してもらう録音した素材はノイズや癖の少ないものが
欲しい訳なんです。オーディオインターフェースやしっかりしたマイクを使ったり、
録音環境、手法にこだわって欲しいのはそれが理由ですね。
あ、機材や環境が整わなくても、「とにかく表現したくて仕方ない」という
衝動も分かるので、万全の素材ではなくてもMixの依頼はお受けしますよ。
まずはご相談ください。
書いてみたいと思います。このやり方が必ずしも正解ではないと
思っていますが、Mix初心者さんの参考になればと思います。
Mixって、 カラオケと歌ったものを足し算するだけじゃないの?と
思う人もいると思いますが、それはある程度正解である程度間違い。
混ぜるだけならそれでいいんですが、そのMixの結果はまず100%
世の中で販売されているような奇麗なものにはなりません。
いろんな段階、プロセスを経て磨き上げる作業が必要なんです。
i )まずは下処理から。
たいていはボーカルやコーラスの録音物とカラオケ音源をセットでもらいます。
ここで行う下処理とは主に録音物に対して行います。
録音物のノイズが多い場合、環境や機材の関係で奇麗に録れていない場合は
その癖をある程度消してあげる必要があります。
そう、料理でもやる下処理と同義です。
血抜きをして臭みを消す、食べにくいスジを取ってしまう、
塩揉みをして苦さをなくす、みたいな処理を料理ではすると思いますが、
録音状態が良くないとそういった作業にとても時間を掛けます。
具体的にはEQ(イコライザー)で不要な周波数をばっさりカットしたり、
ノイズを軽減系のプラグインを使うのですが、この作業は正直楽しくないです。
どうしても消しきれない癖ってあります。それに、この手の処理はすればするほど
原音から離れてしまうので、 「あ、加工したな」とすぐに分かっちゃいます。
これを気づかれないレベルギリギリまで追い込むのも技術ではあるんですが。
一例ですが、僕が使うDAWのAbleton Liveのイコライザーです。
この画像の場合、ローの周波数を削ってます。
ii )音のツブを整える。
下処理が終わって、Mix本題に入っても大丈夫な素材が出来たら、いよいよ
本作業に入るのですが、次いでやるのが”音のツブを整えること”です。
曲の中で静かなところ、にぎやかなところがある曲ならやはり歌い方や
声のボリュームも大小が生まれます。これをそのまま気にせずに、例えば
音の大きなところ基準でMixすると小さいところは聞こえなくなるし、
小さいところ基準でMixすると今度は大きなところがうるさくなる。
これを調整するのがここでの工程です。
上みたいに料理で例えると、材料を切るところでしょうか。
大きいサイズと小さいサイズが混在すると食感が悪いし、火の通りもまちまち。
そうならないようにある程度均質化してあげる必要があります。
ここで使うのはコンプレッサーやリミッター。特に僕はコンプで追い込みます。
コンプレッサーとは「圧縮機」なんですが、簡単に言うと
「小さな音は引き上げて、大きな音は締める」という効果を担います。
同じくAbleton Liveのコンプレッサーです。
コンプの使い方は知識と経験が重要。
試行錯誤をしたり、プリセットのパラメーターを
みて研究するといいと思います。
これで素材が整ったらいよいよMixの本題に入っていく感じです。
iii )タイミング&ピッチ合わせ。
DAWにオケと調整した素材を並べていよいよMix作業に入るのですが、
ここで歌とオケのずれを修正の作業を行います。
何をするかというと、音を聞き、波形を見て、突っ込んだりモタったり
している音を手動で切り刻んで調整します。
ところどころ波形がブツ切りになっているのは
タイミング調整を行ったところです。
この作業は結構歌い手さんの癖との兼ね合いもあって悩みどころの作業。
独自のテンポを持っている方もいらっしゃいますし、原曲の譜割をあえて
崩しているケースもあるので、一存で決められない要素です。
なのでここはコミュニケーションが結構大事。また、この段階で
必要があればピッチの修正も行います。
これはApple Logic X PROのピッチ修正機能、
Flex Pitchの画面です。この他にMelodyneや
Autotuneを使うこともあります。
このピッチとタイミングの修正もやり過ぎは聞けばすぐに分かるものになって
しまうので、下処理同様、いかに自然に直すかというテクニックも必要です。
長くなってきたので一旦締めたいと思いますが、
ここまできて、まだMixらしいことはやってないことにお気づきでしょうか?
トラックごとのボリュームバランスを取ったり、リバーブとかディレイとかの
エフェクトを掛けたりするのはこの後の作業です。
ミックスに入る前の段階の作業が実はすごく大事で、しかもここで手を抜くと
最終の成果にも影響を及ぼします。
所々で料理のたとえ話をしましたが、下拵えがちゃんと出来てないせいで
不味い料理ってよろしくないですよね。
生臭い魚料理、スジっぽい肉料理、ベチャベチャなライス。
そうならない為にしっかり頑張る必要があるんです。
でもこの作業ってあんまりクリエイティブではないです。
痛んだ材料をどうにかしておいしく食べられるようにするよりは、
新鮮でそのまま食べられる素材に腕を振るってもっと美味しく食べられるように
料理したい、と言えば分かってもらえるでしょうか。
(歌の技術のことを言っている訳ではないですよ、念のため。)
なので、提供してもらう録音した素材はノイズや癖の少ないものが
欲しい訳なんです。オーディオインターフェースやしっかりしたマイクを使ったり、
録音環境、手法にこだわって欲しいのはそれが理由ですね。
あ、機材や環境が整わなくても、「とにかく表現したくて仕方ない」という
衝動も分かるので、万全の素材ではなくてもMixの依頼はお受けしますよ。
まずはご相談ください。
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